文化財の保存/修復 絵画・書跡分野における国宝・重要文化財等の保存修理(京都市)
株式会社岡墨光堂
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実績

【共著】『日本の表装と修理』

日本の表装と修理 (岩﨑奈緒子・中野慎之・森道彦・横内裕人 編、勉誠出版)2020年

本著は、日本の表装や修理について考えようと企画された論集です。
日本の文化財、絵画や書・古文書などには、紙や絹が使用され、美しく保たせるために巻子や掛軸、屏風や襖といった表装の技術が発達していきました。
これらの歴史的遺産の表装と修理は、その遺産に色濃く刻まれた人々の営みを伝えていく、過去から現在、そして未来に続く人から人への願いのバトンリレーです。
表装や修理がどのような思想のもとに行われてきたのか、技術者たちがどういった難題を抱え、試行錯誤を繰り返してきたのか、文化史として取り扱うことで現代の私たちにとっての文化財保護を考えられる専門書となっています。


(勉誠出版HP引用)
装い、繕い、伝える―
絵画や書、古文書など、紙や絹を用いた文化財は、表装によって、より美しく、より長くその存在を守られ続ける。
そして、これらの歴史的遺産を修理・保存し、伝えていくことは、そこに込められた人々の思い・願いをも共有していく営みである。
表装や修理は、どのような価値観や思想のもとに行われてきたものなのか。文化財の修理・保存の第一線にあり、その困難な作業の中で、技術者たちはどのような試行錯誤を重ねてきたのか。
残し伝えられてきた「モノ」との真摯な対話の中から、表装と修理にまつわる文化史を描き出し、今日の我々にとっての文化財保護の意義と意味を照射する。